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経営を視覚化する思考ツール ロジックツリー

ロジックツリー

 

ロジックツリーは分析の一手法で、もれなくダブりなくを意識して、全体の概念から下位の概念に枝分かれさせていく考え方です。

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このように、どんどん枝分かれさせていく事によって、問題がどこにあるのか、何故その問題が起こっているのか、問題の解決策などを分析していく手法ですね。

 

このロジックツリー自体は問題の特定を行う時、更に財務面においては財務モデルを作成するときにも機能しますね。普段から良く使う分析手法かなと。

 

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例えば財務で「利益がゴール」だとすると、利益は「売上-費用」なので、このように分解できます。ただ、これだけだと解像度が低いのでもう少し細かく分解していきます。

 

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例えば、店舗で経営する企業の場合、既存店の売上と、新規店の売上に分けることができます。

この要領でどんどん細かく分解していきます。今回はザックリですが、ここまで分解してみます。

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この分解を終えると、財務的には「なぜ売上が上がったのか?なぜ落ちたのか?」という原因を掴める要素を見つけ出せます。

 

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今回の場合で言うと、この黒く塗りつぶした部分。この数字が上下し、結果として売上が変わってくるのです。

財務面の支援をしていると、「売上が上がりましたね、下がりましたね」という、数字の結果だけ見て報告だけをする方もいらっしゃいますが、それはあまり意味はないと思います。このように解像度を高く分解することによって、初めて「じゃあどうするか?」という効果的な一手を見つけ出す下地が整うのです。

 

これは費用の面でも同じこと。「一律○○%のコストカット」というような事をせずに、そのコストは経営のどの部分を負担するのか?という事を意識して初めて、しっかりと経営の意思決定に使える要素になり得ます。